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昨日書いた「国民の遺書」の話。


抜粋された遺書の中の一稿。
東京帝国大学在学中に召集され、神風特攻隊の海軍大尉として敵の艦体に体当たりをし戦死した22歳の生涯。


長いが是非読んで欲しい。




最後の面会で食べた寿司の味


父に遭った。母に遭った。手を握り、目を見つめ、三人の心は一つの世界に溶け込んだ。 数十人の面会人の只中にあって、三人の心の世界のみが私の心に映った。
遥かな旅の疲れの見える髪と目のくぼみを、私は伏し拝みたい気持ちで見つめた。(中略)
母は私の手を取って、凍傷をさすって下さった。私は入団以来初めてこの世界に安らかに憩い、生まれたままの心になって、その暖かさを懐かしんだ。

私はこの美しい父母の心、温かい愛あるが故に国の為に殉ずることが出来る。死すともこの心の世界に眠る事が出来るからだ。
わずかに口にした母の心づくしは、私の生涯で最高の美味だった。
涙と共に飲み込んだ心のこもった寿司の一片は、母の愛を口移しに伝えてくれた。


「母上、私の為に作って下さったこの愛の結晶を、たとえ充分戴かなくとも、それ以上の心の糧を得る事が出来ました。父上の沈黙の言葉は、私の心にしっかりと刻み付けられています。これで私は父母と共に戦う事が出来ます。 死すとも心の安住の世界を持つ事が出来ます。」


私は心からそう叫び続けた。


戦いの場、それはこの美しい感情の試練の場だ。死は、この美しい愛の世界への復帰を意味するが故に、私は死を恐れる必要はない。ただ義務の完遂へ邁進するのみである。
 十六:〇〇、面会時間は切れた。
再び門をくぐって出て行かれる父母の姿に、私は毅然として挙手の礼を送った。


ー海軍大尉  安達 卓也ー


そしてこのあと、彼は見事特攻隊として、22歳の命を散らせた。
こういった方々の命が靖国に奉られている。
彼は戦犯なのだろうか・・・。
他の国に配慮して参拝を控える事が、国をつかさどる政治家にとって本当に全うな事なのだろうか・・・。
(外国に迷惑を掛けた。と発言する前に、この方々の人生を思いやり、一度でも靖国に向かい手を合わせたことはあるのか!)
本当に、、、、もう一度よく考えて欲しい。。


こうした英霊の方々の心情に触れる度、改めて当時の世界情勢や日本の置かれた立場、外国の価値観を知ることなく「日本は侵略国家だった」とか「可哀想なアジアの国々を力で支配しようとした」などと自虐の念を持ち、逆に日本人として国の為に命を落とされた英霊の皆さんを白々しく「国の犠牲者」あるいは「侵略の加害者」などと決めつけて貶める左向きの「自称平和主義者」達に激しい憤りを感ずる。


故郷が破壊され、我々日本人が苦しむ事態を避けるため、自分に出来る事、責務を一生懸命果たし命を落とされた英霊の方々に改めて敬意を表するとともに、後世に生きる一人として心からお礼を申し上げたい。

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