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去年の7月、何気なく見ていたニュース番組で、ある乙女のドキュメンタリー映像が流れていた。
タイトルは「余命一ヶ月の花嫁」
http://www.tbs.co.jp/eve5/feature/20070718_sp.html


一人の乙女。彼女の名は「長島千恵」 彼女は乳がんを患い、幾度かの手術で危機を乗り越えるものの、春には”余命一ヶ月」と宣告されてしまう。
父一人との暮らし。そしてそこに現れた優しい彼氏。
彼女は死の宣告を知らず、夢にまで見た結婚式でウエディング姿になり皆から祝福される。 しかし、その一ヵ月後、皆の願いもむなしく、彼女は天に召されてしまった。


このドキュメント映像が流れた時、私は画面に釘付けとなり、そして、当たり前のように涙した。
TVの視聴率1%が100万人という話を聞いた事がある。この番組が何%の視聴率だったのかは知らないが、1000万人近い人がこの悲しすぎる話に涙したのだと思う。
本当に悲しい人生の哀話である。


しかし、今現在も世界の至る所で、テロであったり、天災であったり、又身近な交通事故であったりして亡くなった方の数は計り知れない。
日本も戦争と言う悲劇の中で亡くなった同胞が300万人を超えると言う。
この方々の人生もそれぞれあったはずだし、その死を嘆き悲しむ家族の心情を思うと60数年経った今でも気が重くなる。
あなたの愛する子供達が、戦争と言う筆舌に耐え難い悲劇の中に召集され、死を覚悟しなさいと言われたら、あなたの胸は、きっと悲しさのあまり張り裂けてしまう事でしょう。   テロ然り、交通事故然りである。
しかし、世間の思いは、彼女の死のように涙することなく、「可哀相に・・・」で終わってしまう。。




一人の死に面し、ふと考えてしまった想い。。
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