×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
先月読んだ本。
坂本竜馬を書いた小説は多々あるが、どうしても史実書が読みたくなる。
小説のように主人公としてではなく、客観的に見た竜馬が見れて面白い。
竜馬が置かれた立場は、実はこうだったんだよ。と言うのが分かってくる。
意外と知られていないのが「いろは丸事件」。
竜馬の立ち上げた海援隊のいろは丸と紀州藩の軍艦が瀬戸内海で衝突した。
結局、いろは丸は沈没したのだが、その後行なわれた賠償問題で、竜馬は、搬送している武器、金銭等々合わせて保障しろと紀州藩に取り合った。
当時盛んだった長崎の色街で”紀州藩は、卑怯者で、けちんぼだ”と言うような歌を流行らせた。
今のマスコミで煽るようなものである。
やっぱり、交渉上手と言うのだろうか・・・。
結局紀州藩は、当時のお金で八万数千両(今の金額で165億円)を竜馬率いる海援隊に保障料として支払らわされたのだ。
竜馬暗殺も、この紀州藩が関わっていると見た海援隊員等は、京都の紀州藩邸を襲い、紀州藩の家老は、逃げ隠れたと聞く。
平成元年、沈没しているいろは丸の調査が行なわれた。
そして、竜馬が言う”武器、大枚数万両の金銭”など、どこを探しても見つからなかったと言う。
小気味良い話ではあるが、今で言う「当たり屋」、「詐欺師」の類である。。。
もし、竜馬が生き延びていたら・・・・。。
明治政府の中枢に入らず、商人として岩崎弥太郎の三菱を越える大財閥となる企業を起こしていたのかも知れない・・・・。
PR
COMMENT