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”今時の若い者と言ったら・・・・。”の言葉が慣用語のようになってしまったが、私はこの言葉と「人生そんなに甘いものではない」の言葉を人様に言うのだけはしない。
チョコボがまだ30歳の頃だったと思う。 いつも行く喫茶店で私の斜め左前に3人の若者が座っていた。
その喫茶店はBGMがクラシックなので、結構周りの人達の会話が聞こえる。
その若者3人は、一人の大学の上級生と、同じ大学の新入生2人のようであった。
本を読みながら何気なく話を聞いていると、その先輩が(まだ21~22歳だろう)かしこまって座っている後輩に向かって「いいよなぁ~お前等若者は・・・・何も考えなくっていいから・・・。」と言ってる言葉が聞こえた。 何か違和感を感じたが、まぁそんな事を後輩に対して言いたい年頃かな?などと微笑ましく聞いていた。
が、その後「おまえらな、人生ってそんなに甘いものではないんだよ。。」との説教に、私の体は全身鳥肌に覆われた。。。
何と似合わない言葉だろう。 黄色い帽子を被り、手を繋いで通園する可愛らしい幼稚園児の顔にヒゲがあったようなものだ。。。
聞けば古事記に「今時の若者は・・・・。」の言葉があると言う。
我々も若い頃、年配者からこの言葉を言われた覚えがある。
きっと、これから何年経とうが言い伝えられて行く言葉使いなのであろう。
10年程前、友人等4人で酒を飲んだ時、一人の友人が「お前ら、人生はそんなに甘いもんではないぞ!」と酒の席で自慢げに語った時、思わず「それは分かる。、、、ではお前は、その人生の苦さをどれ位知っているのだ?」と問い返した。彼は”ぼんぼん”である。 人をひれ伏させるのに都合よく使う言葉ではない。
きっと彼も今では矢鱈と使わない言葉になっているであろう。
他人に言わない方が良い言葉と、自分に何度も言い聞かせて良い言葉は、同じ言葉尻でも、意味が違うものである。
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