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黒澤明監督の代表作の一つ「羅生門」。


この映画を観たのはもう10年以上前の事だったと思う。
黒澤映画のレンタル化が解禁となり、早速借りてきた映画だった。


小学校なのか中学の教科書で見たのかは記憶にないが、映画を観ていて、”はて?こんな内容の文学ではなかったような・・・?”と思ってみていた。
後で分かった事なのだが、この映画は、同じく芥川龍之介の「藪の中」という小説がモデルとなっている。


映画の内容はこうだ。
ある山中を武家とその妻が旅している。
そこに三船敏郎演じる山賊が出てきて、武家を殺し、妻を手篭めにし去って行く。


後日、お白州で取調べを受けるのだが、山賊、その妻、呼子によってあの世から呼び出された武家が、その事件の顛末をそれぞれの思いで申し開きをするのである。
山賊は、武家を殺したのは、その妻から頼まれたからだと言い、武家も、こんな女だったのかと悲観して自ら命を絶ったのだと言い、そして妻は、私は、ただただ体をもてあそばれ、泣いていただけだと言い張る。


本当は一つの真実なのだが、3人の言いようがあり、そこに人間の貪欲さと憎悪が渦巻いている。


しかし、その一部始終を木の陰から見ていた旅人がいたのである。


たった4人の出演者にも拘らず、すごく衝撃を覚えた記憶がある。




今日裁判が開かれた「闇サイト殺人事件」・・・・。
言語道断な事件だと思うが、被告3人が、未だに罪をなすり付け合っている。。



我々庶民の感覚。
罪を認め、死を持って全責任を取りなさい。
まだ、自分だけは助かろうなどと不埒な思いがあるようだが、被害者の思いを考えるととんでもない。




弁護士も、罪の軽減ではなく、罪の重さ、被害者家族の無念な思いを考えた方が良い。
「永山基準」が裁判の元になってる事事態絶対におかしいと思うのは、このチョコボだけではあるまい。。
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