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東京銀座の片隅にあった、作家が集まる「ルパン」と言うパブで、写真家の林忠彦が「織田作之助」を撮っていたところ、酔った太宰が、「俺も撮ってくれ」と愚図って撮ってもらった一枚。
本人は痛く気に入っていたと聞く。


私が太宰を知ったのは、中学3年の時。高校に入りその熱は高まった。
一般的には「暗い」「憂鬱」「退廃的」なイメージが強いが、それは「斜陽」、「人間失格」そして自殺。。と言うイメージがあまりにも強いせいだろう。
カミソリのようにスパッっと世論を切る潔さと清々しさ。 ちょっとすねて物事を斜めから見て物を言う ひねくれ者の快感。 そんな世の見方が、このチョコボの感受性を揺すった。 晩年の作品「如是我聞」などは、作品を悪く言われた「志賀直哉」への復讐バトルである。  恥ずかしいほどスパスパ切りまくっている。


太宰の劣等感は、ニキビと津軽訛りだったと言う。
大学時代にはニキビで悩まされ、薬局へ薬を買いに行くにも自分では行けず、必ず他人に頼んでいたと言う。 あまりにひどいそのニキビ顔で薬を買いに行けない心理。。分かるような気がする。



もう一つは訛り。彼の本名は「津島修治」と言うのだが、それを言おうとすると「ツスマ スウズです」との発音になってしまいいつも笑われたと聞いた。プライドの高い太宰にとって、これは許しがたい屈辱だったであろう。
いかに訛らず発音出来るか・・・と言う事で考えたのが「太宰治」だったと聞いた。 これなら津軽弁で発音しても「ダザイ オサム」である。。


志賀直哉に喧嘩を売り、三島由紀夫に嫌われ、中原中也に「だから君はダメなんだ」と言われた事に対し「ナメクジみたいな男だ」と酷評し、芥川賞を落とした川端康成に恨みの手紙を送ったり、師と仰いだ佐藤春夫、井伏鱒二らに絶交され、それでも粋がって生きていた。
そして3度目の心中で本当に人生に”サヨナラ”をした。


そんな太宰に惹かれてしまう。
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