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新芽に惹かれる。
夏先に暑さにやられて枯れかかっていたハーブを茎から切った。
7月に入り、その切り口からグングンと新芽が出て来た。
何故だか愛おしい。
この季節になると、ある友人を思い出す。
8年前の今頃、彼は夜中に外出し、車に排気ガスを引き込み自らの命を絶った。
翌朝、彼の父親の実家に近いトウモロコシ畑の農道で発見された。
親友とまでは言わないが、1学年下の彼の結婚式にも出席したし、死の数日前も一緒に飲んでいた。 又ちょくちょく我が家へも遊びに来ていて酒を共に飲んだ。
可愛い後輩の一人だった。
人前で決して弱い所を見せない男だった。 いつも道化役を買って出て人を笑わせていた。
後から聞くと、家族との会話は何もなかったらしいし、彼が帰ると一家団欒のテーブルの輪が一斉に蜘蛛の子を散らしたように誰もいなくなったと言う。
彼と最後に会ったのは死の2日前。 人の夫婦喧嘩、揉め事を笑って見ていたが、、笑い事じゃぁない!うちの番だよ。。と酒の席で笑いながら話していた。
彼が亡くなって数ヵ月後、机の中に彼と一緒に行ったゴルフ旅行のスナップ写真を見つけた。
青空の下で、やっぱりお茶目にふざけている姿がそこにあった。
その彼の姿は40代後半。。。
我々の脳裏の中にはいつまでもその時のまだ若い彼の姿しかない。
ある意味羨ましい。。
彼は逃げたのではない。 彼がその時に出来た唯一の責任の取り方、そして、男を、、、男の美学を、死を持って貫き通したのだ。
せめてそう思いたい。
生きていれば今頃楽しく、酒&ゴルフ談義に花を咲かせていただろうに・・・・。
しかし、それがすでに決まっていた彼の人生だったのかも知れない。。。
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