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先日、「東洲斎写楽」に興味があると書いた。


これら一連の大首絵が堪らなく好きである。
第二期製作時の絵は複数の人物絵になっているが、文献を見る限り出来栄えは全然別物である。(指先の描き方などを見れば明らかに違う。手抜きではなく、技量の差だと思う) 個人的には、第一期と二期は別人が描いたと思っている。


写楽は誰だ。。。と言う事で未だ解明されていない。
一般的には、阿波藩蜂須賀候のお抱えの能楽師「斉藤十郎兵衛」では?と言う説が有力視されている。それが一番理にかなっていると思う。


しかし、先日NHKの「日曜美術館」という番組で写楽の描いた「初代尾上松助の松下酒造之進」と「三代目市川高麗蔵の志賀大七」の絵を取り上げ、口元の墨は、(病的な表現をしたい時には唇に特別な墨の塗り方をすると言う)舞台の隅に座って見ている能楽師では分からないだろう。みたいな事を言っていた。
ようするに、楽屋へ自由に出入り出来、それを目の当たりに見た人間でないとその部分は表現出来ないと言う。 しかし、写楽は、それを見事に表現していると言うのだ。


      



本当は誰なのか、またまた興味が湧いて来た。


そもそも浮世絵は当時、今程もてはやされた訳ではなく、障子、襖の張替えの紙に使われたり、今で言う新聞紙のように物を包んだり裏に書き物をする程度にしか扱われなかったようだ。
それが明治に入り、外国へ流出していた浮世絵が海外で評価が高まり、又見直されて現在に至っている。 
浮世絵は、庶民、平民の楽しみであり高級武士、公家の世界では縁遠く、評価されなかったのだろう。




”良い物を良い”と言えず、先が見えないふんぞり返った当時の馬鹿お上の姿が、今の政治家&官僚とダブって滑稽に見えて来た。。。
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