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豊橋出身の孤高の画家「中村正義」
多少絵に興味をお持ちの方なら絶対に知っている名である。
豊橋の老舗の蒟蒻屋に産まれた。
今では”絶対”と言って良い程入手は困難だが、20数年程前に私の先輩が、ひょんな事から中村正義の絵を手に入れた。 喫茶店でその話をしたのであまり詳しい事は覚えていないが、確か、3~4号の大きさだったと思う。
その絵を100万に満たない金額で買ったのだが、それを聞き付けた東京の画商が翌週に2~3百万円で買取に来たと聞いた。
もちろん手放しはしなかったそうだが、まだ若かった私は、ノートに満たない大きさの絵が数百万で売買される(もちろんゴッホとかモネ、セザンヌの絵が数億で取引されている事は知っていたが・・・。)事にある種の羨望間を感じた。
(地元の画家・・・この辺を歩いていて親しみを持ったおじさんの絵が原価数円で数百万に・・・・正に才能と言うのは恐ろしい・・・。)と思った。(当事”中村正義”と言う画家がそれほど有名な画家だとは知らなかったのだ)
その後、浮世絵の「東洲斎写楽」に興味を持ったのだが、この中村正義も写楽研究の第一人者だった事を知り、改めて親しみを持った。
(もちろん著書、読みましたよ)
上の右の絵・・・・・パッと見て何だか分かりますか?
正義の代表作「舞妓」。
中村正義の絵。 と言われれば「素晴しい!」となるのだろうが、誰が描いたのかも知らさず、この絵を一目見て高い評価を下したのが誰なのか不思議でならない。
しかし、その評価は、亡くなってから上がったのではなく、若い頃から二科展の審査員を務めた程であるから、その実力は周知の事実だったに違いない。
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