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若い頃にこんな夢を見た。
結婚する少し前の話だ。
ある日突然、自分が住んでいる街が大洪水に襲われた。
全ての物が濁流に飲まれ流されて行く。
流されて行く最中、ふと何かを掴むとそれは頑丈な造りの瓦屋根だった。
それに這いつくばり、ふと見ると色々な人々が流されている。
そこへ、どこからか声が聞こえて来る。『今からお前は一人の人間を助けられる事が出来る。その人間を助ける為に一本の櫂を与えよう。しかし、その櫂に二人の人間がしがみついた時には、その櫂は紙と化すであろう。さぁ!助けなさい。』
あなたなら誰を助けますか?
私は、今のお局だった。 もうすぐ結婚するであろう伴侶をどうしても見捨てる訳には行かなかった。世界で一番愛を充実させている時期である。助けない方がおかしい。流されて行く母に涙し、頭を下げながら彼女を助けた。
母でもなく、父でもなく、兄弟でもなく、友人でもなく彼女だった。
もしそこに生まれたばかりの子供が居たらどうしただろう。。。とふと考える。
生まれたばかりの乳飲み子を無条件で助け、流されて行く女房を見捨てるのか、又は、女房を助け、これから生まれて来るであろう子供にその子の分まで幸せを託すのか、・・・・・・・・今考えてもはっきりとした判断が出来ない。 でもきっと、後者であろろう・・。。
今でもこの判断は変わっていないと思う。 しかし、女性に聞くとほとんどの女性が「子供」と即答する。
では、子供が3人いたらあなたは誰を助けますか?
長男なのか、長女なのか、又は末っ子なのか、又は、馬が合う子なのか。。
考えれば考えるほど憂鬱になって来る。
30年以上経っても忘れられない夢の中の出来事。
出来る事なら、せめて10人は助けたい。。
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