×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
昔読んだ太宰治の本にこんな話があった。
”私の友人に頭抜けた我利我利亡者がいた。
彼は教師になったのだが、生徒の事より我が身が大事。。
誰もが認める我利我利亡者だった。
そんなある日、屋外授業で生徒達を連れ田んぼの生態を観察に行った時の事、
一人の生徒が近くを流れる川に落ち溺れかかったのである。
その友人は、真っ先に川に飛び込み溺れる生徒を助け出した。
翌日の新聞にはこんな見出しが載った『見上げた教師!我が身を省みず溺れる生徒を助ける!』
数日後彼と会った私は、こう切り出した「へぇ~・・・驚いたなぁ・・・。。まさかお前が川の中に飛び込んで生徒を救うとはなぁ~・・・」
すると彼はすかさずこう答えた「冗談じゃない!、、あれをほって置いてみろ。。。俺の首が危ないよ」と・・・・。”
何故だかクスッと笑った事を思い出した。
どこか物事を斜めから見ていた、青春時代。。
PR
COMMENT