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我が家の家系は、代々三ケ日の生まれの三ケ日育ち。

うちの親爺は長男。そしてチョコボも長男である。

そして、二人とも三ヶ日、牛久保と、実家を継がず出てしまっている。

三ケ日にある親爺の旧家は、住む人も後継ぎもなく、たまに、姉夫婦と、親爺の弟が家守をしている。

100年経った屋敷は、いずれ解体されるのだろうが、困ったのはお墓の問題だった。

7年前に亡くなった母の墓を飯村の高山霊園に作った。

それは良いのだが、三ケ日に残った先祖代々の墓をどうするかという問題が起こった。

親爺は、先祖代々の霊を永代供養にすると言う。(チョコボには違った考えがあった)

そして今年になって、話があると親爺に呼ばれた。

永代供養にするとは言ったが、はたしてそれで良いのだろうか・・・と言う懸念が老い先短い親爺の心配事だったらしい。

親爺は長男であるが、ミカン農家の百姓を継がず、国鉄マンとなった。

嫁に入った母は、親爺の代わりに百姓の嫁として働き、結局その家を追い出されてしまった・・・と言う思いが親爺にあり、母と一緒の墓には入れたくなかったらしい。

チョコボは、いずれ堤家の長男として墓は守って行かなければならないと考えていたから、親爺にその旨を伝えた。

結局は親爺も納得し喜んではいたが、先祖の戒名を母の為に作った墓石に彫らず、墓誌を作って祖霊を守って行く事にした。

とりあえず、墓誌に彫名するのは、曾祖父夫婦と祖父夫婦の4名。

三ケ日の役場へ行って除籍謄本で没年月日と享年を調べて来た。

曾祖父の生年月日・・・安政2年とある・・・。

安政??安政の大獄の安政?幕末だった。。

たかだか3代さかのぼると江戸時代に戻る事が衝撃だった。

10月に改葬(精抜き)をする。

長男として、代々守って行かなければならない物の一つとしてしっかりと祖霊を祀って行こうと思う。

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