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「あんどーなつ」の単行本。
主人公の「安藤奈津」は、幼い頃母親を亡くし、ニューヨークに勤務していた父親も事故で亡くしてしまった。
洋菓子のパテシエになろうと専門学校を卒業したのだが、中々就職先が決まらない。
そんな折、浅草の和菓子の老舗「満月堂」の職人と出会い、そこで働く事を選んだ。
そして、そこに出入りする色々な人々との交流がある。
本当は、大商社の会長である通称「ご隠居」、そして若い頃恋仲であったが、大茶道家一ツ橋家の娘に産まれ後継ぎが決まっていた「あやめ」。
結婚は反対されていたが、この二人には子供がいた。
その事を知られたくない茶道の家元である両親は、産まれたその子を、その日のうちに里子に出してしまう。
家宝の茶器を持たせて・・・。
それから27年後、里子に出された娘から産まれた子が、その「奈津」だったのである。
ある時、それに気付いた家元と茶道の家元、、、それを言い出せずにいるのだが、まぎれもなくわが孫。
可愛くて仕方ない。
そこに色々な人間ドラマがある。
”あ~~よくありそうな脚色だね・・”と言うかも知れない。
でもね、、下町の、本当は無くなっているのかも知れない人情、人間愛。
思わずホロリとさせられるのですよ・・・・。
数年前の敬老会で話した言葉、「子供叱るな来た道ぞ 年寄り笑うな行く道ぞ」
そして、いつも感じていた、「かりそめの 人の情けに身に染みて 眼(まなこ)潤むも 老いの初めや」
この言葉が、他人にではなく、自分の事になって来た事に、思わずため息をついた・・・。。
あ~~~ぁ、、、、歳を取ると言う事は、切ない事なんだ・・・。
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