×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
以前、小牧にあるメナード美術館に行った時、美術館入り口近くにショーケースに入れられたこの鼠志野焼の皿が目に入った。
焼き物の趣味はないし、詳しくもない。
ただ、この皿にだけは、何故か釘付けになった。
桃山時代の作とあったから、きっと国宝級の皿なのだろう。
人間国宝の加藤唐九郎も、荒川豊蔵も、魯山人も鼠志野を焼いているが、少し趣が違うように思える。
落語にこんな話がある。
ある骨董商が江戸へ行く途中、峠の茶屋に立ち寄った。
ふと見ると、「子猫売ります。一両。専用餌皿付けます。」と立て札がある。
(ふん!誰が小汚い子猫なんか一両も出して買うものか!)と思っていた。
しかし、そこに置いてある皿に目をやると、何と、、唐津焼の名品ではないか。
一両どころか、この皿は三十両は下らない。。
早速一両を払い、猫は兎に角、皿に手をやると、茶屋の主人が、「旦那さん、専用皿はそれじゃありません。こっちの皿です。」と奥から安物の皿を持って来た。
「いやいや、、わしはこの皿が欲しいのだが・・・。」と言うと、茶屋の主人、「いやぁ~~この皿は売れませんよ。。なんせね、この皿をこうして置いておくだけで、、この小汚い子猫が一両で売れるんですよ。」 と・・・・。
お後が宜しいようで・・・・。
PR
COMMENT